シュピーレン

インターネットを遊び場に!というコンセプトで開設したブログ。愛犬ミニチュアシュナウザーとの日々を綴る『ミニシュナ日記』連載中です!ミヒャエル・エンデ、遠藤周作、森見登美彦、夏川草介をこよなく愛する大学生。

【ミニシュナ日記~旅行編②~】2017最後の日

 ▼ 僕の格付けは何処か

2017年最後の晩、僕は家の人とその親戚に囲まれて過ごした。高等遊民である僕(そうでない犬は番犬か、あるいは野良だろう)は普段ふかふかのソファーの上で過ごしているのだが、帰省中はイグサを編み込んでできた畳というヘンテコな床で過ごさねばならなかった。

 

僕にとってはいささか不満であった。ふかふかのソファーでなければ落ち着くものも落ち着かない。加えて見知らぬ家である。どれだけ人間にかわいがられたとしてもなんの気休めにもならなかった。新しい学校に転校した子供がクラスの雰囲気に戸惑うように。

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そんな不満を抱きながらふて寝していると、家の人が僕の体をひょいと持ち上げてテレビの前に座り、僕は彼の膝の上に乗せられた。僕の不満に気づいてそうしたのか、ただ単に僕が恋しくなってそうしたのか。あるいはただ寒さに耐えられずカイロ代わりに僕を使ったのか。そこのところはよくわからなかった。

 

いずれにしても、僕の格付けは意図せずそっくりさんから2流芸能人ぐらいに引き上げられたのであった。

 

 

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▼大晦日の過ごし方 

さてこの日は12月31日であった。人間界の大晦日の過ごし方は十人十色であるらしい。テレビの特番やカウントダウンコンサート、あるいは繁華街での年越しイベントなど様々な楽しみが転がっている。

 

家の人はお酒を飲みながら紅白歌合戦を見るのが毎年の決まりであるようだった。各人それぞれに目当てのアーティストがいて、新聞で出番を何度も確認しては今か今かと待ちわびていた。

 

▼今年の紅白歌合戦

ところで、ひとえに紅白といっても最近はさまざまな楽しみ方があるようだった。例えば今年の司会はウッチャンナンチャンの内村さん・嵐の相葉さん・女優の有村架純さんが務めたが、副音声ではバナナマンのお二人が、lineライブでは楽屋トーク渡辺直美さんが担当し、正規の進行とは異なる場所にも楽しみが散らされていた。

 

家の人はテレビを見ながらスマートフォンを確認し、たまに副音声に切り替えながら鑑賞していたので常に忙しなかった。これでは内容が入ってこないのではとも思ったが、なんだか楽しそうにやっていたのでこれもまた良いように思えた。楽しみ方はなんでもよいのだろう。

 

▼アイドルは消えない

目当てのアーティストは、いわゆるアイドルであった。年頃の男子であれば仕方ないと思えるが、大の大人達も楽しみにしてたようで何だかそわそわしていた。理屈は不明だが、かわいいものには引き寄せられるらしい。砂に磁石を近づけると集まってくる砂鉄のようなものだと家の人は弁明していた。

 

AKB48乃木坂46欅坂46。それぞれ時代を走るトップアイドルらしく、注目度も高かったようだ。乃木坂は今年のレコード大賞を受賞し、欅坂も結成2年ほどですでに2年連続での出場。AKBも今や紅白常連組であるという。

 

それにしてもと僕は思う。なぜアイドルというものに人間は熱狂するのだろうか。犬である僕にはよくわからない。あるいは犬だからわからないのかもしれない。ただ容姿が整っているからなのか、それとも他に特別な理由があったりするからなのだろうか。そんな疑問が頭から離れなかった。

とある面白い記事を見つけた。参考までに見てみるのも良いと思う。

乃木坂46中元日芽香が綴ったアイドル論の説得力、アイドルとは何か/オトゴト | MusicVoice

 

2018年の注目アイドルは⁉

家の人曰く、NGT48が熱い!とのこと。

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間違っても新潟に帰省しているからと忖度しているのではないらしい。じわりじわりと勢力を拡大してきているという。そういえばAKB総選挙での中間発表でNGTの子が1位になったと世間をにぎわせたのは記憶に新しい。

 

 

新潟県が全面的にバックアップするという新たな試みがハマっているのかもしれない。今まであまりスポットライトが当たってこなかった観光名所や特産品もおかげで注目され始めているという。(ルレクチェという洋ナシをご存じだろうか?)

 

家の人がひそかに注目しているのは宮島亜弥という子らしい。活躍が気になる。2018年にブレイクしたら、面白いことになりそうだ。もしかすると投資のようなものなのかもしれない。アイドルにはまるというのは。

 

 

終わりに 

なんだかんだ2017年は濃い一年だった・・・・・・気がする。わからない。何しろ覚えていないのだから。うっすい一年だったようにも思う。だが、それもまた犬ゆえの特権なのかもしれない。面白くあればそれでよい。

 

面白きことは良きことなり。

本年もどうぞよろしく。

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