【ミニシュナ日記〜旅行編①〜】いざ、新潟へ!
31日の朝
普段は遅くまで寝ている人たちが、今日は朝の5時に起きていた。
どうやら何か時間に追われているらしく、なんだか慌ただしかった。僕には事情がよく分からなかったけれど、朝の散歩にはいつも通り連れて行ってもらえるのだと思っていた。
家の中は奇妙な緊張感に包まれていた。普段とは明らかに様子が違う。なぜか。
最近になってわかってきたことなのだが、旅行に出かける前の家族は一触即発の状態になるらしい。それは親は親なりに、子どもは子どもなりに考える為である。衝突することも珍しくはないのだ。
だから表面張力の働く水面のように、ぎりぎりの状態でやっていくのである。
しかし、犬の僕にはそんなことがわかるはずもない。
気が付けば持ち運びできるケージの中に入れられ、僕は車に積み込まれていた。
車内にて
非常に居心地が悪い。
ただでさえ車は苦手だというのに、狭いケージの中に入れられてしまっているのだからなおさらである。寝返りすら打てない。
よくバックに入れられてニコニコしている犬を見かけるが、あれはいったいどういう心境なのだろうかと思う。
僕にはとてもじゃないがキツイ。
仕方なしにウンウン唸っていたら、ケージを開けてくれた。
トンネルを抜けると…
雪国だった。
関越トンネルを抜けると一面が雪景色になる。世界は白銀に包まれた。
遠くでスキー場のリフトが動いており、山の上からは米粒くらいの人々がs字のカーブを描きながら滑降していた。
初めてはサービスエリアで
サービスエリアで、僕は初めて雪に触れた。
少し溶けた雪が冷え固まっていたのでふかふかの新雪を味わうことはできなかったが、肉球に触れる感覚は奇妙なものであった。
今日はここまで。