【ミニシュナ日記~旅行編③~】帰路につく
帰省先から帰ってきた。
旅行は出発が一番楽しいものだとつくづく思う。こうして日記をつけていても、初めの2日分の記録はあるが最後の終わりはない。それは決して正月だからと炬燵に入り、のんびりミカンを食べていたからではない。断じて違う。単に何もなかったのである。
家の人は新年早々初売りに出かけていき、福袋なるものをいくつか購入したようだった。
しかし犬である僕は当然ながら連れて行ってはもらえず、正月から慣れない家で留守番させられた。まったく人間は勝手だからいい。
そんな帰省であったので、いつもの家に帰ってきたときはほっとした。やっぱりこのソファが良い。他人に抱かれて泣き叫ぶ赤子が、母親のもとに戻されようやく泣きやむのもよくわかる気がした。
とりあえずこのまま僕はひと眠りすることにする。