シュピーレン

インターネットを遊び場に!というコンセプトで開設したブログ。愛犬ミニチュアシュナウザーとの日々を綴る『ミニシュナ日記』連載中です!ミヒャエル・エンデ、遠藤周作、森見登美彦、夏川草介をこよなく愛する大学生。

病気の時に考えてる事、治ると忘れる

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 朝目が覚めた時、僕は体調がすぐれない事に気がついた。どうにも体の節々が軋むように痛い。

 

あぁこれはまずいと思ったけれど、仕方がない。僕は無理やり起こした上半身をベットに戻した。

 

体温が上がっているせいか、僕の視界はなんだかぼやけて歪んでいる。まるで映画の回想シーンのようだ。現実を生きている気がしない。

 

僕はこういった時、きまって悲しくなる。それは僕が今という時間から除かれて、この世界に存在してはいけない孤独者のように感じるからだ。

 

僕は時間というくくりにとても敏感なのかもしれない。僕が初めて時間というものを知った時、現在から過去に流れていった時間には2度と戻れない事に絶望したものだった。

 

そんな事を考えていたからか、ふと一冊の本が読みたくなった。

 

有名な本だから、知ってる人は多いだろう。

 

僕はその本と共に治るまでベットで過ごそうと思う。

 

ミヒャエル・エンデ『モモ』

 

モモ (岩波少年文庫(127))

モモ (岩波少年文庫(127))